派遣SEは、未経験で仕事に就くことも可能であったり、自分の都合に合わせて働けたりするなどといった理由で増加傾向にある。しかし、派遣SEで働くにはそれなりの苦労や、勤務開始後もギャップを感じることもあり、決して良いことばかりではない。
派遣SEのデメリットは主に次の3つが挙げられる。1つ目は、有期雇用型の派遣SEである場合、原則同じ職場で勤務できるのが「3年まで」と決まっていることから、収入が安定しない。そのためどうしても契約が終われば、無収入の期間が生じてしまうのが派遣SEのデメリットの1つといえるだろう。
2つ目は、派遣SEは職種未経験や初心者でも可能な仕事がある一方、ITのスペシャリストとして高いスキルを求められることが多い。そのため高い時給を得る代わりに、知識やスキルに対して派遣先企業での評価が厳しくなる傾向があり、スキルが低いとみなされると派遣先企業や派遣会社から高い評価を得られなくなるのだ。
そうなると今後派遣SEとして受け入れ先企業を探すことが、困難になる恐れがある。ITの技術は日々進歩していくため、常に新しい知識やスキルの向上に努める必要があるのが、派遣SEにとって必要なことといえるだろう。
3つめは、そこまで高スキルを求めない派遣SEを受け入れる企業もあるが、いざ勤務してみると「単純作業しか与えられない」といったことも少なくない。派遣社員は基本的に「即戦力」であるため、未経験や初心者でも受け入れ可能企業は、こういったことも発生するため注意が必要だ。